さまざまな支援策の周知に動画を活用して「相談しにくい」を払拭するきっかけになりました。

山口県中央部の山口市にあり、会員数は2,800事業所。
中小企業・小規模事業者の経営改善・サポートをはじめとして、地元商工業の発展のために、地域に根ざした経営支援を行っている。
また、創業支援策として毎年行っている『起業カレッジ(起業塾)』は、過去10年間で154名の起業家を輩出した実績がある。

展開前の課題

サイトや折込チラシでは施策や会議所の仕事そのものを伝えきれていなかった

ターゲットに合わせた支援策の周知ができていなかった

そのため「相談しにくい」というイメージを持たれていた

プロモーション実施後の効果

動画で「見える化」することで、伝えきれていなかったイメージをより効果的に伝えることができた

そのため、SNS上での反応率が飛躍的に向上した

トータルで会議所のイメージアップに繋げることができた

普段のお仕事内容について教えていただけますか?

商工会議所内に「中小企業相談所」があり、中小企業や小規模事業者からの相談をはじめ、創業支援など、経営全般に関するサポート業務を行っています。

ご依頼いただく前に、どんなことで悩まれていましたか?

現在、山口商工会議所には約2,800事業所の会員がいらっしゃいます。しかし、会員になっていただいているものの、実際に会議所に経営相談したり、支援策の利用や補助金申請など、会議所を活用している事業所は、全体の割合からすると少ないという課題がありました。「会議所がこんな支援をしていることを知らなかった」という声を耳にすることも多々ありました。創業支援については、創業希望者は看板を掲げているわけではないので、さまざまな支援策があっても、どこにいるかわからない、どう周知してよいかわからないという問題も抱えていました。

なぜ、動画を活用してみようと思われましたか?

これまで、ホームページやチラシ・折込広告、また毎月会員様向けに発行している月報などで、会議所のPRや支援策の周知を行ってきました。
しかし、事業者や創業希望者の方からすると「本当にこんなことで相談に行って良いものだろうか?」と、どこか敷居の高さを感じられていたのではないかと思います。「もっと気軽に相談してほしい」そのために「もっとわかりやすく情報を伝えよう」という思いのもと、動画で「見える化」してはどうだろうかということになりました。ちょうど会議所公式のFacebookページを立ち上げるタイミングでもありました。

創業支援・経営支援の2つの視点から動画をシリーズ化

山口商工会議所の公式YouTubeチャンネルには2年間を通して、11本の動画が上がっています。「経営支援」・「創業支援」とを分け「お客様の声」や「サポート事例集」のようなイメージで、実際に会議所の支援を利用された事業所の方に出ていただいています。Facebookページでは、セミナーや施策の告知のタイミングに合わせて展開しました。その他、YouTubeや商店街の施設に設置されているデジタルサイネージ(電子看板)での常時放映を行っています。また、会議所が主催で行うセミナーの冒頭にも上映しています。

実際に動画を活用して効果や変化はありましたか?

目に見える効果として、当所のサイトやFacebookページの閲覧数がアップしました。特にFacebookページでは動画以外の投稿と比べて、反応率が飛躍的に上がりました。動画投稿をきっかけにして、全体の閲覧数も増えています。動画を見ていただいた会員の方から「商工会議所はあんな相談にも乗ってくれるんだ」と言われることも増えました。もちろんこれまでも、サイトやチラシを通じて発信してきましたが、事業者の方に実際に映像に出ていただき、生の声で話していただいたことが「信頼感」や「安心感」にも繋がり、説得力が増したのだと感じています。

そして、SNS等を通じて、多くの方に見ていただいたことで、いままでは「商工会議所なんて無関係」と思われていた事業者の方、一般の方にも、会議所が日々行っている取り組みについて、広く知ってもらうきっかけにも繋がったと思います。
また、単に数値(再生回数など)で測れないところとして、所内で、特に動画を活用する過程で、周知するための方法やわかりやすく伝えることなど、会議所としての情報発信の仕方を、改めて考えるきっかけになったことは大きな変化でした。

いろいろな角度・視点からフォローしていただきました

相談する前の段階で、動画・映像を活用したら良さそうだとは、なんとなく感じていました。実際に内容を決めていく中で、どんな目的のために、なにを伝えるかなど、企画の段階から一緒に考えていただきました。
そして、動画の質もそうですが、それ以上に、どう展開して見ていただくか、どのような活用が今後できるかなど、トータルで継続してサポートしていただいたことがとても助かりました。実際、制作した後、ネットに配信―ということはイメージできていましたが、Facebookページでの個別投稿やYouTubeの設定、サイネージでの展開など、商工会議所のことをよく理解していただき、いろいろな角度・視点から提案やフォローをしていただいたので、とても良かったと思います。

動画の活用をきっかけに会議所の魅せ方も変化

実際に継続して動画活用を行ったことで、目に見える数字的な効果や目に見えない効果もたくさんありました。SNSやサイネージ等の活用もそうですが、商工会議所としてより良い経営支援をするために、継続して多くの事業者の方に周知しなければいけません。動画活用をひとつのきっかけ・ツールとして、継続して情報発信の仕方や伝え方、魅せ方などを考えながら取り組んでいきたいと思います。


会社・団体名
山口商工会議所

YouTube公式チャンネル
山口商工会議所に相談しよう!

公式サイト
継往開来(http://www.yamacci.or.jp

成功事例について